「遺族の悲嘆とグリーフケア 死別の悲しみを超えて」を聴講しました。
講師は、我が子を亡くした親たちが集う会「ちいさな風の会」の代表世話人をしている「若林一美」先生です。
会が設立されて30年程の間に変わってきたことの一つは、最初は病で子を亡くした親が多かったのが、その後は自死で子を亡くした親が多くなったということでした。
コロナ禍でも子どもの自死が増えたことは、報道から知るところですが、子を亡くした親の苦悩は想像を絶します。
講義より・・・
・一人ひとりの悲しみや、グリーフワーク(喪の作業)の有り様もそれぞれであるということ。
・悲しみは決して比べられるものではないということ。
・答えは当事者の中にあるということ。
・遺族の声をそのままに受け止め、しっかり聴くことしかないということ。
をお話いただきました。
地域として、行政として、何ができるのかと考えながら聴講しました。
「遺族の方たちとの歳月を共するなかで、人は人との関わり、交わり」のなかで癒やされていくことを改めて感じるようになりました」
という講師のレポートにあったこのメッセージに、ご指南をいただいたように思います。
若林先生が紹介してくださったE・グロールマンが残した悲嘆についての言葉が印象深かかったので、書き留めます。
親の死 あなたの過去を失うこと
配偶者の死 あなたの現在を失うこと
子どもの死 あなたの未来を失うこと
友人の死 あなたの人生の一部を失うこと