2022年2月19日土曜日

傾聴するということ



「遺族の悲嘆とグリーフケア 死別の悲しみを超えて」を聴講しました。
講師は、我が子を亡くした親たちが集う会「ちいさな風の会」の代表世話人をしている「若林一美」先生です。


会が設立されて30年程の間に変わってきたことの一つは、最初は病で子を亡くした親が多かったのが、その後は自死で子を亡くした親が多くなったということでした。

コロナ禍でも子どもの自死が増えたことは、報道から知るところですが、子を亡くした親の苦悩は想像を絶します。


講義より・・・

・一人ひとりの悲しみや、グリーフワーク(喪の作業)の有り様もそれぞれであるということ。

・悲しみは決して比べられるものではないということ。

・答えは当事者の中にあるということ。

・遺族の声をそのままに受け止め、しっかり聴くことしかないということ。


をお話いただきました。


 

地域として、行政として、何ができるのかと考えながら聴講しました。

「遺族の方たちとの歳月を共するなかで、人は人との関わり、交わり」のなかで癒やされていくことを改めて感じるようになりました」

という講師のレポートにあったこのメッセージに、ご指南をいただいたように思います。



若林先生が紹介してくださったE・グロールマンが残した悲嘆についての言葉が印象深かかったので、書き留めます。


親の死    あなたの過去を失うこと

配偶者の死  あなたの現在を失うこと

子どもの死  あなたの未来を失うこと

友人の死   あなたの人生の一部を失うこと