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2025年度版【中学校校則】かりや子どもの声アンケート結果を発表します。
アンケート調査は以下の条件で実施しました。
●調査対象:刈谷市内の6中学校に通う生徒
●調査方法:インターネット調査(Googleフォームを利用)
●調査期間:2025年11月1日〜2025年12月31日
●回答者数:62人
✏️アンケート結果はコチラからお読みいただけます。
https://drive.google.com/file/d/1_Ohf8DVeDsp6qmFjUY3sjbmkAWaQnR6d/view?usp=share_link
このアンケート結果に要望書を添え、2月3日(火)に学校教育課長を通じて、教育長、教育委員会、および各校長へ提出いたしました。
✏️要望書はコチラからお読みいただけます。
https://drive.google.com/file/d/1X_tU57AJ28-Bm1O_HxMATuXlIxQsJ4I8/view?usp=share_link
▪️アンケート結果の概要(2022年度版との比較を含む)
【質問1】中学校区について
◎結果:全6中学校のうち、刈谷東中学校、刈谷南中学校、朝日中学校の生徒の回答数が多く、全体の67.8 %を占めています。残り3校の生徒の回答数は一桁でした。
▶︎分析:自転車通学が圧倒的に多い富士松中学校と依佐美中学校は、安全面から手渡しが難しく、少ない回答数の要因になっています。ですが、雁が音中学校については徒歩通学も多く、2022年度版アンケートでは回答数が圧倒的に多かったのに、今回少なかった理由については不明です。
【質問2】生理現象を妨げるルール(5分前入室・3分前着席など)について
◎結果:約64.5%の生徒が、生理現象を妨げるようなルールや取り組みが「ある」と回答しました 。
▶︎分析:多くの生徒が「自由な時間が取れない」「お腹が痛くてもトイレに行きにくい」といった切実な声を上げています。特に、移動教室や休み時間の短さが、生理現象への対応を困難にしている実態が浮き彫りとなっています。
2022年度版アンケートでは、4%の生徒が「5分前入室3分前着席を実施していない」と回答しました。3年前から31.5ポイント増加しており、このルールによる指導をしない学校あるいは教員が増えたのではと推測されます。
【質問3】トイレの使用制限(学年・クラス指定)について
◎結果:79%の生徒が、使用するトイレが指定されていると回答しました 。
▶︎分析:「近いトイレを使えない」「混んでいる時に柔軟に使えない」「トイレの数が少ない」といった不満が見られます 。中には、「特別教室の利用時に腹痛が起きても対応してもらえなかった」など、健康面への懸念を訴える意見もありました 。
【質問4】休憩や友人との時間の充足度について
◎結果:半数近くの46.8%の生徒が、適切な休憩や友人と過ごす時間が「足りない」と感じています 。
▶︎分析:「毎日忙しくて心が落ち着く時間がない」「着替えや移動で休み時間が潰れる」といった意見が多く、学校生活における精神的なゆとりが持てていない実態が示されています。
【質問5】配膳競争や早食いの強要について
◎結果:半数近くの46.8%の生徒が、配膳を急いだり早食いをしなければならない状況が「ある」と回答しました 。
▶︎分析:級長という立場や仕事から早食いをしなければならない状況や、配膳が遅れるとペナルティがあったりするケースが報告されています 。
2022年版アンケートでは、35%の生徒が「配膳競争は実施していない」と回答し、18.2ポイント増加しており、このルールの廃止や強要をしない学校あるいは教員が増えたと推測されます。
【質問6】給食時間の充足度について
◎結果:半数近くの45.2%の生徒が、給食を食べる時間が「足りない」と回答しました
▶︎分析:実際に食べる時間が10分〜15分程度しかないという声もあり、残食したり、楽しんで食事ができなかったりする現状があります。2022年度版アンケートでは、59%の生徒が「短い」「少し短い」と回答しており、減少してはいるものの、回答数が少ないため比較分析ができません。
【質問7】「無言清掃」などの会話制限について
◎結果:会話が制限されていると回答したのは95.2%でした 。
▶︎分析:「掃除が楽しくない」「必要最低限の会話も許してくれない先生が いる」といった不満も見られます 。一方で、掃除に集中するために無言になることへの肯定的な意見もありました。2022年度版アンケートでは「無言清掃を実施していない」と回答した生徒は2%でしたが、回答数が少ないため比較分析ができません。
【質問8】身なり検査での嫌な思いについて
◎結果:29%の生徒が身なり検査で「嫌な思いをした」と回答しています 。
▶︎分析:髪型の基準へ不満や教員によって基準が違うなどの声から、納得いかない思いを抱きながら学校生活を送っていることが推測されます。一方で「嫌な思いをしたことがない」との回答は約7割であり、2022年版の約3割という結果を大きく上回っています。また「身なり検査がない」との回答が2件ありました。
【質問9】制服・私服の選択制について
◎結果:制服・私服の選択制を希望する生徒は、51.6%でした。
▶︎分析:自由記述では、温度調節のしやすさや個性の尊重、経済的負担の軽減などの観点から、私服登校や選択制を望む声が多く寄せられました。
【質問10】不適切な指導の経験について
◎結果:文科省が示す「不適切な指導」を見聞きしている生徒は、約半数にあたる53.2%でした。最も多かった事例は「大声での怒鳴る、ものを叩く・投げる等の威圧的、感情的な言動で指導する」と「児童生徒の言い分を聞かず、事実確認が不十分なまま思い込みで指導する」です。次いで「他の児童生徒に連帯責任を負わせることで、本人に必要以上の負担感や罪悪感を与える指導を行う」と「殊更に児童生徒の面前で叱責するなど、児童生徒の尊厳やプライバシーを損なうような指導を行う」です。
▶︎分析:2022年度版アンケートでは、文科省が示す「不適切な指導」を見聞きしている生徒は81%でした。27.8ポイント減少しています。ですが「大声での怒鳴る、ものを叩く・投げる等の威圧的、感情的な言動で指導する」は17.3ポイント、「児童生徒の言い分を聞かず、事実確認が不十分なまま思い込みで指導する」は11.6ポイント、「他の児童生徒に連帯責任を負わせることで、本人に必要以上の負担感や罪悪感を与える指導を行う」は9ポイント、「殊更に児童生徒の面前で叱責するなど、児童生徒の尊厳やプライバシーを損なうような指導を行う」は7.4ポイント、増えています。不適切な指導は全体的には減少していても、依然として子どもの人権が尊重されない指導が根深く続いている実態が示唆されています。
【質問11】「子どもの権利条約」の認知度について
◎結果:半数近くの46.2%が子ども権利条約を「知らない」と回答しました。
▶︎分析:2022年度版アンケートで「知らない」と回答したのは48%でした。子どもの権利条約の周知が進んでいないことが見て取れます。
【質問12】意見表明の機会について
◎結果:校則やルール、学習などの学校生活への意見が反映される機会の有無については、約75%の生徒が「はい」と回答していますが、約25%の生徒は「いいえ」と回答しています。
▶︎分析:一部に「生徒会主導や全校討論会、生活アンケートなどの機会がある」との回答は見られるものの、全体としては「意見を言っても変わらない」「機会が少ない」と感じている傾向が見て取れます。
【自由記述】
非公開希望を含め、30人の生徒から回答がありました。
校則や指導が厳しく、その理由や必要性が分からないことへの不満が多く、特に髪型や靴を自由にしてほしいや、制服の着方のルールで体温調整が難しいなど、生徒の個性や尊厳を尊重した見直しを求める声が目立ちました。一方で、一定の校則は必要と考えつつ、目的を共有し生徒の意見を反映する機会を増やしてほしいという意見もありました。
また、部活動の時間や存続、自転車通学の許可、Wi-Fi環境や更衣室やプールなどへの寒暑対策などへの要望、教員の関わり方や経済的負担への指摘もありました。
全体として、生徒に寄り添い、時代や環境に応じて柔軟に対応する学校づくりを求める意見が多く見られました。
