前立腺がんなどの病気が原因で、尿もれ用パットを捨てる場所がなくて困っているとの実態が報じられたことで、公共施設の男性トイレにサニタリーボックスを設置する自治体が増えています。
本市も市役所本庁舎、青山斎園、保健センター、夢と学びの科学体験館の男性トイレの個室にサニタリーボックスが設置されました。他の公共施設についても、設置の準備または検討しています。
市民の「市役所及び市の施設の男性トイレにサニタリーボックスを置いてほしい」という声から実現しました!
その方は、男女共同参画の一環ということで市民協働課に検討依頼のメールを送ったところ、「置く予定はない、必要であれば多目的トイレでどうぞ」という回答だったため、
議員にも関心を持ってもらいたいと声が寄せられました。
市役所本庁舎を所管する総務文書課や、
男女共同参画推進条例を持つ市民協働課に設置を求めましたが、
多機能トイレを使用すればよいという、市民への回答と同じでした。
なんて冷たい!
各公共施設は、一つの課で管理をしているのではなく、
それぞれの課で所管していますので、どこから働きかけようかと思い、
先ずは、そんなに多機能トイレへに誘導したいのかと腹が立ちましたので、
施設保全課に、市内公共施設の多機能トイレの設置状況を確認しました。
多機能トイレは市民館以外のほとんどの施設に設置されていましたが、
すべての階に設置されているわけではないことや、
施設規模からみて少ない施設もありました。
当事者の職員や市民は多機能トイレのある階や場所まで行かなくてはいけないのか、
多機能トイレを利用しづらい人もいる、
インクルーシブの視点からすれば女性トイレにはすべてサニタリーボックスが設置してあるのだから男性トイレにも設置すれば良いこと、
優しいまちづくりを進めるよう、
総務文書課には、再検討を要求しました。
健康推進課は、市民の健康づくりを所管しているのだから、全ての課に関心を持ってもらう必要があるのではないかと伝え、公共施設を持つすべての担当課に、検討の声かけを依頼してもらいました。
刈谷市民活動ボランティアセンターは、特に多くの市民が利用するので、
指定管理者の愛知ネットさんに相談しました。設置する方向で動いてくださいました。
生涯学習課は、特に多くの多様な市民が利用する施設を所管しています。市民活動交流センター、図書館、
商業振興課は、主に企業関係者が利用し、そのため男性の利用が多い施設でもあることから、ボックスの設置を直接要求しました。
スポーツ課に、市内のスポーツ施設に設置を要求しました。
すべての課や施設への直接の要求はできませんでしたが、
しばらく時間を置き確認したところ、
全庁的に検討しているとの回答がありました。
一般質問で取り上げた議員もいて、答弁で設置する方向が示されましたので、安心しました。
今日、声を寄せてくださった市民に今回の報告をしました。
その方も述べてみえましたが、今後は大型店舗や企業など、民間でも設置が進むことを期待します。