2020年12月22日火曜日

「信州はゼロカーボンへ 阿部守一・長野県知事オンライン講演会」を聴講。


城内も会員である「ストップ気候危機!自治体議員による気候非常事態・共同宣言の会」主催の、長野県知事のオンライン講演会を聴講。

当会ホームページ→https://cedgiin.jimdofree.com


菅首相は10月26日の所信表明演説において、2050年に温室効果ガスをゼロとすることを宣言した。

長野県は2013年に「長野県環境エネルギー戦略」を策定し、

基本目標を「経済は成長しつつ、エネルギー消費量と温室効果ガス排出量の削減が進む経済・社会」とし、

着実に温室効果ガスを削減しつつ経済を成長させている。



長野県の取り組みが素晴らしいのは、計画策定フェーズにおいても、行動フェーズにおいても、県民とともに取り組んでいるという点。

県という大きな自治体であるにもかかわらず、県民との対話や協議を行い、学生・地域・企業参加の学びの場を提供している。

ゼロカーボンは、全県民の協力がなければ実現しない。

当たり前にことのようで1番困難で労力にかかるところだと思うが、手短にせずにしっかり導入していることから、目標を実現するための計画や手法となっているところに、長野県の本気度を感じる。


令和2年の9月に可決された「長野県脱炭素社会づくり条例」は、議員連盟を設立し、その下に条例検討調査会を設置して、議論を重ね策定したとのこと。

条例の特徴は、

・都道府県の条例としては初となる「2050年度までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにるす目標を規定

・従来の3R(リデュースリユースリサイクル)に加え、リプレイス(代替素材への転換)の推進を規定

・エシカル消費などこれからの社会に必要となる新たな取組の推進について規定


※この「エシカル消費」について

エシカルは「倫理的な」という意味で、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんによると「『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ』を購入・消費すること」がエシカル消費とのこと。

2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12の「つくる責任、つかう責任」に関連する取組に当たります。

分かりやすいサイトの紹介。

▶︎エシカル協会 https://ethicaljapan.org/what_is_ethical

▶︎朝日新聞 2030 SDGs https://miraimedia.asahi.com/sueyoshi_1/


今回の条例の成立を受け、次期環境エネルギー戦略を拡充していき、エシカル消費の精神を盛り込でいくとのこと。

今後も長野県の先進的な取り組み事例に学び、本市のエネルギー政策に生かしていきたい。