今日は名古屋越冬活動(ホームレスを強いられる人々の越冬支援活動)に参加しました。
第46回目の活動ということで、長年の継続的なご活動に、心より敬意を評します。
現地の到着したのは、ちょうど昼食の配食時でした。
店舗で販売しているお惣菜のおせち料理を、パック詰めして配布を行い、寄せられた山積みされた洋服の中から要望の洋服やサイズを探すのを手伝ったり、
片付けを行ってきました。衣類はシミなどが付着したものもあり、やはり状態の良いものを提供するべきです。
ニーズの多いズボンが少なく、好みの素材や体格に合うものを見つけられない方が多く、靴下のニーズも多いが品数がわずかでした。今後の越冬活動への物資提供の参考になりました。
越冬活動は、年末年始以外でも支援団体により野宿者の支援活動を、寄せられたカンパをもとに行っています。
【活動資金カンパ送金先】
・郵便振替口座 00840−9−11541
・ゆうちょ銀行 店名二一八 店番208 普通口座4097550
共に口座名は「名古屋越冬実行委員会」
主催者からの呼びかけによれば、コロナ禍で、野宿者は「見えなくされている現在」の状況が続いているとのこと。
コロナ禍も災害であり、災害時に真っ先に打撃を受け支援が後回しにされるのはコロナ以前かる貧困が定着していた弱者です。
下記の冊子の昨年の越冬活動報告によれば、この年末年始の支援活動に宿泊を求めて来る方のに中に刈谷市からとの記載あり、本市においてもコロナ以前から、野宿を強いられる程の生活困窮の方が見えるということを知ることができました。
本市は財政が豊かで、高所得者や安定的な世帯が多いので、他の自治体よりも生活困窮者がみえにくくなっています。孤立化や支援の遅れにつながるので、市民間の認識も変えていく必要があります。
また野宿者の方たちは「コロナよりも襲撃の方が怖い」という実態があるとのこと。
昨年の3月には「岐阜市野宿者襲撃・殺人事件」がありました。
河の下で暮らす渡邉哲哉さん(81歳)と同じく暮らす女性Aさんが少年5人に襲撃され、殺された事件です。
詳細は以下のサイト、ホームレス問題の授業づくり全国ネット代表理事の「北村年子」さんの記事をお読みください。綿密な取材をされ、事件の背景や詳細、渡邉さんのお人柄を知ることができます。
▶︎【岐阜・ホームレス殺害事件】少年らの犯行をつぶさに見てきた「生き証人」の告白《前編》https://www.jprime.jp/articles/-/18078
▶︎【岐阜・ホームレス殺害事件】どこにも報道されていない「生き証人」の証言《後編》https://www.jprime.jp/articles/-/18074
加害者に大学生や甲子園球児いたことの反響は大きく、私たち大人が作り出している社会や教育の責任を問うべき事件であり、2度と起こさないためには、自分ごととして捉える必要があります。
【以下、上記のサイト記事からの抜き出し】・・・・・・・・・・・
今回、逮捕された少年5人は、高校時代は甲子園を目指して汗を流した球児だったという。野球を続けるために入った大学、その先には実業団への就職など、を夢見ていたかもしれない。なのに、なぜ、こんな非道な「ゲーム」を繰り返すようになったのか。
今この自分に価値があると思えない自尊感情の低い人間は、その不安と劣等感から、より弱い立場に誰かを置いて攻撃し、貶め、支配しようとすることで、優越感を保とうとする。学校や職場のいじめも、DVも、「ホームレス」襲撃も、すべての「弱者いじめ」の根底に、無意識にせよ、加害者の劣等感、自己否定感がある。
彼らがどんな劣等感を抱えていたかはわからない。おそらくそれが自覚できていれば、こんな事件は起こさない。「勝てない自分には価値がない」という、自己否定が、「稼げない人間には価値がない」とみなす競争社会の中で「経済的敗者」に見える野宿者への憎悪と侮蔑を助長したかもしれない。
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この事件を知ることは渡邉さんの深い優しさと出会うことでもあり、渡邉さんへの追悼とともに、事件の再発防止につながるのではと思います。忘れてはいけない事件です。