2020年4月17日金曜日

学校教育課から感染防止対応の申入書への回答が届きました。

 4月8日に児童生徒の保護者の方と提出した「学校再開時における新型コロナウイルス感染防止に向けた対応についての申入書」について、市から回答が来ました。回答のポイントになるところを赤字にしています。(申入書については、4月8日のブログblog-post_8.htmlに掲載)

 初めてのパンデミックに直面し、学校現場は混迷しています。その状況下、休校中の学習プリントの作成や、定期的なメール配信、学校HPブログ更新、在宅で取り組める学習コンテンツの案内など、教職員や市の担当課の職員のみなさまが工夫をしてくださっていることに心より感謝しています。

 ですが、学校再開したら感染予防対策はちゃんとしてくれるのかな?
40人学級でどうやって社会的距離を確保できるの?学校行って友達と遊びたいな!長期休校が続いたら子どもたちの学力や体力の低下が心配!動画配信して子どもたちとコンタクト取ってほしいな!オンライン授業をスタートさせている市町村があるけど刈谷もやってほしい!等々、保護者や子どもたちは不安な気持ちを抱き、良い手立てはないかと求めています。

 子どもたちの学力や体力、健康、コミュニケーションできる環境をできるだけ確保できるよう最善を尽くしていかなければなりません。

 下記の9の回答については、端末やネットワーク環境を整備し、職員の育成を図り、オンライン授業等も対応していくと回答していますので、開始時期等再度伺ってみたいと思います。


※以下、回答書になります。

1 申入書に対する回答
Q1 マスク・消毒液・体温計・石鹸などの備品を十分に用意する
 消毒液や石鹸につきましては、市から学校へ配付したり、新たに業者に発注したりするなどし、準備を進めております。マスクについては現在の流通状況から十分に確保することは難しくなっているため、ご家庭でもマスクを作成していただくなど協力を求めてまいります。非接触タイプの体温計も入手困難な状況です。学校の体温計は非接触ではないため、消毒をしてから使用するようにします。

Q2 消毒する場所、物のリスト化と手順の作成、またそれをホームページなどで公開する
 消毒する場所等は、文部科学省通知に基づき、ドアノブや手すり、机上など、子どもたちが触れる場所を中心に行います。手順については、現在養護教諭部会と連携し、市としてのマニュアルを作成中です。公開については、学校が行う感染症予防対策の一つとしてホームページに掲載することは可能です。

Q3 教職員への防疫指導を徹底して行う
 これまでも防疫に関して、教育委員会と校長会において何度も協議を行い、医師会、保健所等専門機関からの指導を受けながら一つ一つの対策を講じてまいりました。
学校現場では、校長から職員に対し、対策についての周知を図ると同時に、実務者レベルでの取組を考え、実践しております。今後も同様に防疫指導を徹底してまいります。
 
Q4 教室での授業中も児童生徒がそれぞれ2mの社会的距離をとれるよう教室を分ける、もしくは感染状況に応じて分散登校も検討していく
 現在、臨時休業後の学校再開に向けて、分散登校を検討しております。できる限り社会的距離を確保できるように、1教室に入る人数を減らした上での授業再開を考えております。

Q5 児童生徒の健康チェックは校舎に入る前に行う
 現在開設している自主登校教室では、健康チェックを行った上で参加するようにしております。学校再開時にも健康チェックを行います。

Q6 症状がある児童生徒が出た場合の対応を決める
 指定感染症が発生した場合、別室待機や校外に出てから保護者へ引き渡しを行うなど、対応は各校で取り決めております。ただし、これらの対応は、まれなケースであるため、今一度職員への周知を行い、適切な対応ができるように指示します。

Q7 トイレの清掃はマスクや手袋を着用した大人がやり、消毒する
 トイレの清掃については、職員が行う予定です。

Q8 効果的な対策になるよう保健所などの専門家の力を借りる
 前述したように、すでに医師会、保健所等専門機関と連携しております。状況は日々刻々と変化しているため、今後も随時指導を受けながら対策を講じる所存です。

Q9 在宅で可能な学習体系やオンライン授業の整備
 在宅で可能な学習体系については、ドリル学習やワークシートを家庭に配付するなどを行ってまいります。また、市のHP、学校のHPには学習支援サイトをリンクで示しており、各教科の学習について閲覧できるようにしております。
 オンライン授業の整備については、ハードとソフト面で検討する必要があります。本市として対応が進んでいないのはご指摘の通りです。
ハードについては国のGIGAスクール構想を受け、本市でも今年度タブレット端末を各校に用意する、通信環境を整備するなど準備を進めています。
オンライン授業は、発信→受信、受信→発信と双方向のやりとりになるため、セキュリティにも課題があります。この点でも今後対応を検討する必要がございます。
ソフト面については、オンライン授業を行うための必要な知識・技能を持った職員、指導できる教員が十分に育っていないのが現状でございます
そこで、これまでの支援サイトに加え、登録制のインタラクティブスタディを導入します。申請、登録については各学校が行いますので、準備でき次第、各校のHPにアップします。
子どもたちの学習進捗については、春の臨時休業期間と同じように、担任からの電話連絡等で確認してまいりますが、現在、県の非常事態宣言の通知を受け、教職員の健康と安全を守るため、多くの職員が自宅待機をし、最小人数で学校運営を行っております。
そのため、多くのご要望に対して、即実行ということは、物理的に困難な状況です。この点についてはどうかご理解いただきますようお願いいたします。
しかしながら、今後同様の事象が発生した場合、オンライン授業等の対応ができるように、これまで以上にスピード感を持って各種端末、通信環境の拡充と職員に対して研修を行うなど人員の育成を図っていきたいと考えております。