今朝の中日新聞に、静岡市内の認可外小学校に関する記事が掲載されていた。
理事長が学校教育法における1条校でないため「不登校扱いとなってしまう。これを変え、うちが当たり前の選択肢になるようにしたい」と述べられている。
私は昨年の5月28日に、仲間たちと「屋根の上に吹く風は」というドキュメンタリー映画の上映会を開催した。
鳥取県智頭町にある「新田サドベリースクール」の取組を描いた映画であり、この学校も認可外だ。
人は当然として一人一人違う。
今の学校の在り方はその違いを認め合える場所になっているだろうか。
もし認め合える場所であったとしても、すべての子が合うとは限らない。
すべての子どもたちの学びと楽しい!を保障するためには、学校の選択肢が増えることは当然といえる。
浅田監督からも、上映後のビデオメッセージで、多様な学校が認められ子どもたちの選択肢が増えてほしいという願いを述べられていた。
「屋根の上に吹く風は」の上映会は、午前午後と2回上映し、300名の方が観てくださった。
足を運んでくださった皆様に、この場を借りて深く感謝申し上げたい。
この集客数は、東京での上映会よりも人口割として断トツに多かったことから、浅田監督や配給会社がとても喜んでくださった。
上映後のアンケートには、授業もテストもない、子どもの主体性を最大限に尊重し、自分で考え決めていく、その子どもたちをスタッフたちは見守り続けるという、あまりにも自由な教育方針に戸惑う感想があった。私も最初に観た時は同様の感想を持った。
また仲間やスタッフと泣き笑いながら、やりたいことに取組み、「自由ってむずかしい」ことを学ぶ子どもたちと、それを見守るスタッフの姿に、何か大事なものを感じ取ってみえる感想も多かった。
今の学校や自分が受けてきた教育と大きく違うから、心も頭もかき乱される。
だからこそ、自分を見つめ直す契機になるし、深く考えさせられる映画なのだ。
刈谷市での上映後も、各地で上映会が続いている。
「屋根の上に吹く風は」公式ホームページ https://www.yane-ue.com
ぜひ一度は観てほしい。
屋根の上で、風に吹かれて食べるおにぎりの味を知っている子どもたち、
自分たちを見守ってくれる大人たちと共有するその体験は、
未来にどんな風を届け続けるのだろう。
この映画に出会った私にも、その風を届けてもらっているような感覚が、今も続いている。