2020年11月5日木曜日

教育のICT化はどうなってるの?

🖥コロナ禍を機にデジタル化が進んでいます。

本市の9月議会の補正予算にも、関連事業が上げられていました。

庁内の会議室のネットワーク環境の整備やWeb会議対応のパソコンやモニター等購入費、
各課の福祉に関するオンライン相談の導入のための機器の購入、
市内事業者がテレワーク等のオンライン環境整備に係る設備のための支援など。


そして教育現場においては、
国の「GIGAスクール構想」のもと急ピッチでタブレット導入が進んでいます。

▶︎GIGAスクール構想とは?

👉GIGAスクール構想の実現について(文部科学省)

👉GIGAスクール構想は『東洋経済education×ICT編集チーム』のまとめが分かりやすい。


タブレット導入したら、どんな風に授業が変わるの?
本当に子どものためになるの?

熊本地震を機にICT化を一気に進めた熊本市の教育長や教育センターの副所長のお話を聞き、
そんな心配は吹っ飛びました。

一番魅力に感じたことは、一人一人が主体的に学べるということ。

一斉授業では授業についていけない子、発言できない子は、分からない、自分を表現できない、そして授業は苦痛でつまらないものになるけれど、教育ICT化はその改善ができる可能性があるということ。

いくつか、先進事例を紹介します。

▶︎タブレット導入事例動画紹介

●「学校における1人1台端末環境」公式プロモーション動画(文部科学省)

●導入事例:熊本市教育ICT 第三弾

●熊本市のICTを活用した授業改善と支援体制

●【Chromebook導入事例】東京都小金井市立前原小学校


これらの先進事例を観ると良い面ばかりが伝えられていますが、
先生がタブレットの使い方や授業での活用方法が分からず、使わなくなっしまった事例も少なくないという実態があります。

刈谷市も先進自治体のように、授業で十分活用できるよう、教員をしっかり支援してほしい!

なぜタブレット導入するのかの理念をしっかり掲げ、教員や保護者、地域でその理念を共有して進めてほしい!

子どもたちの学びが楽しいものになり、情報に振り回されるのではなく、情報を使ってリテラシーやスキルを養ってほしい!

そのためには、先進自治体や先進校に学び、
効果的に、十分な予算をつけていくことが必要です。

▶︎今年度の刈谷市のICT教育事業、現時点での総事業費

・小学校    約2億9500万円
・中学校    約1億2400万円
・特別支援学校 約270万円

今後も補正予算の追加で、事業費はより膨らむでしょう。
引き続き、子どもたちや先生のための事業内容といえるのか、チェックしていきます。

城内が議会や、担当課に、求めてきたことを簡単にいくつか上げます。

👱タブレット導入の理念は?
市:子供たち一人ひとりに個別最適化された学習に取り組めるようにし、子供たちの創造性を育む教育ICT環境の実現のため学習用端末を導入するもの

👱ICT関連の整備状況は?
市:校内無線LAN整備→11月末までに全小中学校普通教室への整備が完了予定
  タブレット導入→小学校3月、中学校1月からの利用開始を目指している
(☝️タブレットの機種は、『Windowsタブレット 10.1インチ』)

👱ICT支援員の配置
市:検討していく

👱電子黒板の導入
市:調査検討していく

👱教育行政の職員や教員の先進自治体への視察
市:すでに実施している
(☝️しづの見立て:岡崎市へのある学校の視察は上げたが、他に具体的な先進自治名や先進校名は委員会でもヒアリングにおいても聞かれなかったため、疑問が残る回答)

👱経済的理由でWi-Fi環境のない家庭のネットワーク整備は市が負担すること
市:ルーターの無償貸し出しは実施、通信料については検討中

👱ICT教材を使い、コロナ禍のような非常時で欠席する場合も出席扱いに
市:文科省からは不登校以外での自宅学習は出席扱いにすることは認められていないため、出席扱いにはできない。

👱連絡ツールアプリ等の導入
市:タブレット導入とともに検討していく


 9月議会の補正予算の事業内容は、遠隔学習に対応した機器を整備するために、ウェブカメラを63台(つまり各校3台)大型モニター(つまり各校1台)を購入するものでした。
 すでに持っているプロジェクターや教室設置のテレビで代用できるので、初期導入としての購入台数というもの。
 城内は、この台数で臨時休校時は対応できるのか、初期導入としても不十分すぎないのかと市民文教委員会で質疑しました。
 城内の考えとしては、電子黒板を導入した方が良い。ヒアリングでは、担当課は電子黒板は高額であることや教室のスペースを取ってしまうことなど、積極的ではなく、委員会での回答も調査検討していくというものでした。
 電子黒板は先進事例では必須でしたし、高浜市では導入済みです。高浜市では、導入前は教員から機器の扱いやスペースの問題等の懸念が言われていたが、現在は導入して良かったという意見が多いとのこと。



🎹今日は息子の通う中学校で『合唱コンクール』が行われました。

コロナ対策は、以下のようでした。

・生徒はマウスシールドを装着
・参観は子ども1人につき1名
・参観者は体調不良の有無を記載する参観票の持参
・参観は1学年につき、2部制に分けての入れ替え制
・参観者の出入り口を別にして一通方向移動(そのため、各自ビニール袋持参で靴を所持)

上手く対策されているなと感心しました。先生たちのご尽力に敬意を評します。

生徒の皆さん、がんばって取り組んだ成果が伝わってきました。

素敵な歌声をありがとうございます。

合唱大好きだから、一学年はすべて聴きたかったな〜♪

コロナの収束を切に願います!